トルコGP タクマの居ない日曜日(金曜日から居ません。むしろそれ以前から)

彼らは途中撤退を果たした。予想通りに。予想通りに、だ。煮るなり焼くなり好きにしろ。
さようなら、さようならアグリ。


一応コストの削減を図っているとはいえ、プライベーターにはまだまだ厳しい世界のようです。
ただ、カスタマーシャーシーなどは自力で開発を続けている中堅チーム……名指ししてしまえば
ウィリアムズのようなチームにとって歓迎すべからぬ事であり、フランクおじさんなどにしてみれば
新チームが上位チームのマシンを買い取って参戦するような状況など、とても認められない堕落に
映るのは仕方が無い事かもしれません。


もう一つ言えば、正直アグリ氏には情熱が足りなかったのではないか、という気がしてしまいます。
もちろん、情熱だけでどうこう出来るような甘い世界で無いし、それ以前に情熱が無ければ
F1に参戦したりしないというのは承知の上ですが、ホンダ頼りのチーム立ち上げから
ホンダの都合に大きく左右された撤退まで、何が何でもチームを存続させてやる、という、
ポール兄貴のような気合は感じられませんでした。
まあ、これもプライベーターといいつつ、多くの部分をホンダに頼っていた以上、
仕方の無い事だったのかも知れません。


では、トルコGPの結果へ。
優勝、フィリップ・マクレガー(仮名)
これでまっさんは今年の仕事を全て果たしたようです。
あ、ブラジルGPがあるか。最終戦だけど。
まー「まっさんだから不安」とか右京に言われてた気もしますが、
ハミルトンにコース上で思いっきりオーバーテイク食らってた気もしますが、
やはりトルコでは強い。
ライコネンは3位。序盤クビサに引っかかったのが響いたか。
終盤、ハミルトンを追い回すも、追い回しただけでEND。


ハミルトンは復活の狼煙となるか、3ストップ作戦を敢行しての2位。
これは3ストップを奇策と見るかどうかで評価が別れるところだと思いますが、
優勝は飾れなかったものの、3位以下に転落する事なく3ストップを実行出来たのは
評価出来るのではないでしょうか。
コバライネンは予選でフロントローをもぎ取ったものの、スタート直後にライコネン接触
ピットインを余儀なくされた事もありポイント圏外でのフィニッシュ。
片方が良ければ、もう片方がイマイチな結果というのが続くこの状況が
マクラーレンの現況を何よりも物語っているのかもしれません。


4位、5位はBMW。やはりフェラーリの尻尾は遠いのか。
またもやクビサハイドフェルトを上回り4位フィニッシュ。
9位スタートから5位まで上げたハイドフェルトも評価されても良いとは思うのだが、
これでは「速いのはクビサ」というイメージが定着するのも仕方ないかも……


6位、アロンソルノーがいよいよポイント争いに絡んでくるか。
ピケJrはバトンをオーバーテイクするなど、見せ場を作ってはいたものの、
結果そのものは15位と低調。


7位、ウェバー。今年のウェバーはスーパーウェバー。
幾ら速くても彼をフライング・オージーと呼んでは洒落になりません。
先生はやっとノートラブルで9位完走。
まあいい。本当の見せ場は次のモナコだ。
お願いですから、本当に見せ場にしてください。
ウェバーに水をあけられ過ぎっすよ、先生w


8位にニコ。コバライネンとのバトルはマシン差に泣かされた感じか。
マシンが良ければ……というのはこの世界では禁句、というか、
言っても仕方がない事ではありますが……
中嶋はスタート直後にフィジコに追突されてリタイヤ。
これもこの世界では付き物のトラブルなので仕方ないと諦めるしか無いのでしょう。
もしくは、予選でもっと前にいけ。
レースペース良くてもオーバーテイク出来なきゃ前にはでれねーんだぞ。


10位トゥルーリ。ずりずりと順位が下がってきております。トヨタ……
決勝でのペースが上がらない事には、このまま9位〜10位付近の常連という事に
なりかねませんが……
グロックは13位。特記事項無し。
ホンダは11位にバトン、14位にバリチェロ
ピケにオーバーテイクされてんじゃねーよ、バトン。
後、あのノーズ上のエレメントはホンダ内でもウサ耳呼ばわりされているようで。
自覚はあったんだな。
16位スーティル、17位ヴェッテル
STR3があれば……STR3さえあれば……


次戦、モナコGPはコースが特殊なので、他のサーキットと同列には語れませんが……
(それでも強いチームはやっぱり強いが)
アロンソがどのあたりに食い込めるか、そして我らがデビッド・クルサード先生の
表彰台の夢再びなるか、あたりに注目してみたいかと思います。