オーストラリアGP決勝所感

圧倒的な速さを見せつけてライコネンが勝利。
2位にアロンソ、3位にはなんとハミルトンが入り、マクラーレンは2位・3位を獲得。
トップが序盤で逃げをうつ事に成功した場合、2位以下が大きな差をつけられてしまうのは
良くある事ではあるので、フェラーリマクラーレンの間に圧倒的な差があるわけでは無いだろうが、
調子にのったライコネンを上回るのはアロンソでも厳しいかもしれない。
個人的なイメージではあるが、アロンソはどんな状況からでも望める限りの結果を出す、
キャリア後半の顎様に近い「強い」ドライバーという印象で、対するライコネン
キャリア初期の顎様……というよりはむしろ同郷の2(ry、ミカ・ハッキネンのような
嵌った時には異次元の速さを発揮するドライバーという印象がある。
そして、今回は見事に「嵌った」レースだったように見えた。
次戦以降もライコネンが嵌り続けるのか、アロンソが阻むのか。
ともあれ、今年のチャンピオンシップがこの2人を中心に展開していくのは間違いなさそうだ。


新人はというと、ハミルトンがなんとデビュー戦で表彰台。
対するコバライネンはマシンのコントロールに苦しみ10位完走と明暗が別れた。
クビサとニコを加えた新世代対決も楽しみなところだが、
マシンの出来で一歩、二歩ハミルトンが有利か。
クビサは4位につけて良い走りを見せていたが、マシントラブルでリタイア。
ロズベルグはしぶとく順位を上げて7位入賞。去年も時折光る速さを見せていたものの、
マシンの信頼性と、自信の経験不足からいまひとつ目立てずに終わってしまったが、
さて今年はどうなるか……
いわゆる名門チームからデビューしたハミルトン、コバライネンと違い、
どうしても注目の集まりにくいスパイカーエイドリアン・スーティルだが、
実は金曜のフリー1からチームメイトのアルバースのタイムを上回り続けていた事には
注目しておいてもよさそうだ。


ハイドフェルトはスタートでアロンソを交わし2位につけるも、軽タン作戦の為、トップでピットイン。
その後はマクラーレンの前に出る事が出来ずに、結局は4位でフィニッシュ。
ここ数年の結果を見る限り、いわゆる軽タン作戦で良い結果を残せた事例はあまり無いのだが、
これは今年変更されたタイヤルールを睨んだ上でのトライ&エラーの途上と思いたい。


その他、入賞したのは5位フィジケラ、6位マッサ、7位ロズベルグ、8位ラルフと、
ロズベルグ以外はどうでもいいといえばどうでもいい面々。
本家トヨタがウィリアムズ・トヨタに負けているのは見ない方向で。
ホンダも酷いし。
ハラキリサムライは10位スタートから二つ順位を下げて12位フィニッシュ。
ロズベルグコバライネンに抜かれている事にも触れない方向で。
予選では躍進したものの、レースペースとなるとまだまだ厳しいか。
シーズンが進めば流石にホンダ・トヨタあたりの金のあるチームは
ペースを立て直してくる事が予想されるだけに、早いうちに
初ポイント獲得といきたいところだろうけれども……


ウェバーはピットロードでスピンするなど、なんだかよくわからないヘッポコぶりで
予選番長ぶりを存分にアピール。母国グランプリなのに……
ちなみにピットロードでスピンだかクラッシュをかました事のあるドライバーは他にも存在したりしており、
現在の所属チームはレッドブルというチームだったりする。誰とは言わないが■


ちなみに、今年から様変わりしたOPだが、個人的には面白いと思ってたりする。
2〜3回見たら飽きるかもしれないが。