ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ようやく香川でも上映が始まったので、早速見に行ってしまいました。
なんつーか、しまいました。ええ。しまいましたとも。
内容に関しては時差があった間に考察され尽くしてしまったとは思うものの、
一応個人的な感想を。
以下、ネタバレ全開の為、まだ見ていない方は御気をつけを。


「序」では微妙(とは言えなくなるかもしれないが)な違いを見せつつ、
基本的には元の流れに沿った展開で、TV版でいうところの6話分まで進みました。
やはりというべきか、残念な事にというべきか、ン年振りに親から呼び出されたと思いきや、
いきなり巨大兵器に乗れって言われたって納得出来るわけねーだろ……な流れとか、
まあその辺は全く変更ありませんでした。
むしろ変更なさすぎで、変な言い方ですが、名セリフ(名シーン)だけをなぞったお芝居を
見てるような印象を受けてしまいました。ダイジェスト版は概してそんなものかもしれませんが。
ま、ポジティブでアグレッシブで我様なシンジ君なんてシンジ君じゃないよね。
とはいえ、エピソードが切り詰められてる所為もあって、シンジ君の扱いは
TV版よりも酷いような感じも。
頑張れ主人公。アスカなんて今回出番もなかったんだから。
予告見る限り、次回もどんどん盛り下がる一方な感じだったけど。
まあ、アスカはアスカでガギエル(零距離射撃の奴)からマトリエルネルフが停電する奴)
あたりまで、ごっそりと見せ場削られそうな予感もするんだけど。
「破」で別物になっていく話に合わせて、全く新しい見せ場が用意されるのかもしれませんが。


で、今回の見せ場、ラミエル戦ですが、
第6使徒(なんか数字ずらされた)ラミエルさんはぎゅいんぎゅいんと変形……
変形(?)しまくってくれますし、ヤシマ作戦の準備シーンも気合入ってるように見えました。
リボルテックヤシマ作戦武器セットとか出てるしね。
しかも本体よりたけえ。
黒セイバーさんに装備させられねーかな〜とか思ったのは秘密。
フロイラインシリーズとかやべーよね。毎月買っちゃいそうだよね。
……閑話休題
ラミエル戦の描写に関しては、シンジ君の「僕だけが戦わされる〜」というセリフへの返答として、
「必死に頑張る一般の人々」臭をもっと前面に押し出しても良かった気がするのですが、
それはトップ系向きで、エヴァでやるべき演出では無いのかもしれません。


で、ここからはいわゆる予想談義になるわけですが、
どうも新劇場版は平行世界だとか、繰り返された世界だとか、そういう系統の予想が多く出ているようです。
自分も冒頭の赤い湖(海?)を見て、旧劇場版のラストからやり直された世界か?と思ってしまったので、
この辺は明らかに作り手側のディレクション(もしくはミスディレクション)なのでしょう。
まあ、エヴァという作品そのものが全編そういった「思わせぶり」な演出で構成されているため、
上げだしたら切がない話ではあるのですが、もう一つ個人的に気になったところを上げれば、
シンジ君の音楽プレーヤーが延々と25曲目と26曲目を繰り返していた事でした。
まさにDeath and Rebirth。わざとらしすぎるんだよぉ! ガッシ!ボカッ!


その他、気になったところ等を幾つか。
シャムシエルの触手を握って装甲の剥がれたエヴァの手が人肌色?
人造「人間」という部分の強調なんでしょうか。
ドタマ貫かれたり、腹貫かれたりしても活動できて何が人間だって気もしますが。
・対使徒用迎撃都市としての演出が強化された第三新東京市
TV版の時、なんの為の都市なのかあんまり突っ込んだ記憶が無いのは若さの所為でしょうか。
ビルが生えて来る仕様を利用した場面があるのですが、あれはちょっと上手いと思いました。
TV版はしてなかった……はず。
ラミエル撃破後、助け出されたレイがシンジの顔にゲンドウの面影を重ねなかった?
個人的には結構気になった部分。どういう意味があるのか、実は意味などないのか。
旧版では「ゲンドウの面影のある人(息子)」でしかなかったシンジが、
自爆してでも守るべき存在、そして最終的にはゲンドウよりも優先すべき存在に
至ったようにも取れる演出がなされているわけですが……でも最後のは3人目か。


と、まあ割と本気で悩みながらも、結局初日から見にいってしまったわけで、
もう行くの行かないの、エヴァはもういいだの言いません。
リアルタイムで体験して耐性ついてるので、再びわけわからないオチでも良いです。
だからもう、とっとと残り上映しちゃってください……