のだめカンタービレ 第8話

R☆Sオーケストラの初演と千秋のトラウマ治療までを描いた第8話、
原作でも屈指のエピソードでしたが、TVドラマの方も期待に応えんと
ばかりの、会心の出来でした。
特に、幾つかの場面にちりばめられた、のだめの揺れる心の描写は
賛否両論あるかもしれませんが、ついに"原作を超えた"といえるものを
このドラマにもたらせたように感じました。
流石にここまでの流れで削られる事は無いだろうと踏んでいた、
R☆Sオケ初演前の「さあ、楽しい音楽の時間だな」も
きちんと再現されていたので満足です。


気になった変更点は「僕たちは音楽で繋がっている」という言葉が
ヴィエラ先生の発言からミルヒーの発言に変更されていた事と、
オーボエ協奏曲前の独白が千秋へのセリフに変わっているなどの、
黒木君まわりの変更。
前者はドラマは日本編で終了するという事を考えれば、
ドラマに出ている役者の重要度を上げる為にも"有り"な変更かもしれません。
同様に、多賀谷彩子が色々と細かい狂言回し役に出張っていたり、
次回予告では本来なら三善俊彦(千秋のいとこ。ドラマ未登場)の役回りだった
千秋が飛行機にのる付き添い役を峰がやっていたりと、
それ以外にも細かい変更はこれまでにもされていました。


黒木君の場合は他のキャラとは逆に、海外編が無い事で
重要度を減らされた役回り、という気もします。
(原作の海外編ではR☆Sオケメンバーの中で唯一レギュラーとして残っている)
中でも、協奏曲演奏中の独白は彼の成長を印象づけるものだったので、
あれがなくなったのは残念です。


ドラマは残すところ、後3回。
予告でミルヒーが登場していたので、もしかしたら原作から
変化をつけてくるかもしれませんが、
ここまでの出来からはオリジナルの展開でも期待出来そうです。




で、蛇足。

日本版「西遊記」に反発 中国、文化ギャップ鮮明

http://www.excite.co.jp/News/world/20061205190520/Kyodo_20061205a380010s20061205190520.html
普段なら「またあの国か!」とでも言うところですが、今回は……
なんというか、あれは学芸会なんで勘弁してつかーさい。