ソード・ワールドRPGリプレイ集xS 1 猫の手冒険隊、集結!

棒倦怠、終結と変換してくれたうちのIMEにはどうやっても
笑いのセンスで勝てそうな気がしません。
棒が倦怠で終結するのか。笑えねえ。
それはさておき、久しぶりの清松みゆき氏のGMによるリプレイです。
今作はリプレイ&シナリオ製作ガイダンスといった体裁が取られているため、
リプレイ部分のボリュームは気持ち少なめ。
また、初期キャラ作成からのスタートかつ能力値最低保証ルールを使っているため、
生命力1クレスポの男のようなキャラクターがおらず、
戦闘方針もどちらかというとオーソドックスなスタイルとなっていますが、
そのあたりはガイダンスとしてのリプレイを意識しての事だと思われます。


で、今回の主役級キャラ(多分)は、電波受信中男、妄想戦士ウィンド君。
器用度18、筋力19と共に高く、敏捷度もそこそこ、生命力も満足出来るレベルと、
非常にバランス良く高く、副能力値の合計63はあのファリスの鉄塊娘を凌ぐ数字。
欠点を上げるなら、戦士役なのに生まれ表で魔術師を振った事と、
本人のダイス目の悪さくらい。後者は割りと致命的ですが。
彼がキャラ作成中に自分の能力値と生まれの整合性を、
「俺は賢者の学院に居た時、やつらの陰謀に巻き込まれ、身体改造を受けたため
 このように優れた能力値になってしまったんだ」
と語った事から、本当にそういうシナリオにされてしまった喜劇の男であります。
ちなみにRole&Roll連載時の名前はウィンドミル・シロース。
ウィンドミル・シロー……風ミ・シロー……風見志郎……そういう事らしいです。


前述の通り、ガイダンスとしてのリプレイを意識した感が強く、
読み物としての面白さはへっぽこーず、ぺらぺらーずに一歩譲ってはいるものの、
奇をてらうのもいいが、基本は大事にしようという意味で
初心者から慣れた人まで一度目を通す価値があるかもしれません。
……敵の能力値設定に関していえば、歴代リプレイの中でも割と
奇をてらった方に入るんですけどね。