石田"SM"衣良

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/shirokuro/news/20061031ddm013070105000c.html


アンケートを取ったコラムで、その結果とは全く逆の事を結論として
提示してしまうのは、決して褒められる事では無いだろう。
とはいえ、ただアンケートの結果をそのままに出してしまう、
結論付けてしまうのならば、コメンターやコラムニストは必要が無い。
過去のこのコーナーを読んだことが無いので、これまでにも
石田衣良がアンケートとは逆の結果を答えとしてきたのかどうか判らないが、
コーナーのタイトルから見ても、ある程度氏の意見が(アンケートの結果よりも)
反映された結論が導きだされる事に違和感は覚えない。
アンケート結果に反した意見を結論としたいなら、
素直に「しかし自分の意見としては〜」と言えばいいのだ。
だが、そんな凡百の記述は彼の作家としてのプライドが許さなかったのだろうか。
それとも紡いだ言霊が金になる売れっ子作家の宿命なのだろうか。
「応募しなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます」
ときたもんだ。
いや、すげーっすよ、石田先生。何が凄いって、電波が。
勝手に他人の意見まで決めちゃあかんがな。


個人的には、この行為の最大の問題は、サイレントマジョリティなどという言葉まで使って、
中韓に対して友好的な日本人の方が多数派である、と結論付けようとした所にあると思う。
余程アンケートの結果が気に食わなかったのだろうか。
それとも"毎日では良くある事"なのだろうか。
「中国・韓国とは仲良くしたほうがいい。あたりまえの話だよね」
そう、当たり前の話だ。出来る事なら、だが。
その当たり前の事が中々出来ないのが、人の業であり、
国家の業なのだが、それはまた別の話なので置いておくが、
その当たり前の話をここまで"顔を真っ赤にしながら書き込んだ"
風味にしてくれなくても良いのにねえ。


最後にもうひとつ、個人的な意見を付け加えさせてもらうならば、
氏がサイレントマジョリティと呼んでいる層は、
きっと有事の際にもサイレントを貫く事だろうと思う。