そして伝説へ……

高校野球夏の甲子園大会決勝戦
自分たちの……というか、40〜45歳以下の世代にとって、
それ以前の世代の、松山商vs三沢に対抗出来る試合が生まれました。
うちらの親の世代に、記憶に残っている高校野球の試合、と尋ねると、
やはり一番多く返って来るのが、1969年の松山商vs三沢の一戦だと
思われるわけで、ようやく10年、20年後に自分が同じ事を聞かれた時に、
これだ、と応えられる試合が生まれた気がします。


まあ、冷静に見れば、松坂大輔は延長17回の激闘を"征して"
プロ入り後も立派な成績を残し続けているわけで、
その試合も十分伝説的な試合として語り継がれる資格はあると思うのですが、
引き分け・再試合ってのは何か、日本人的感傷に訴えるところもあって、
高評価になってしまう、というのはありそうです。


そして本日再試合の結果、早稲田実業駒大苫小牧の3連覇を阻止、
夏の甲子園初の優勝を果たしました。
エース・斎藤君は昨日に引き続き先発、完投。
件の三沢のエース、太田幸司氏の大会中の登板イニング数を超える
この大会で7試合、69イニングを投げ、全投球数948球を記録しました。
また、奪三進数も1958年の坂東英二氏に次ぐ、78奪三振を記録しました。
無論、駒大のエース・田中君も、昨日は3回から登板とは言え、
最終的な投球数は十数球の差でしかなく、
今日も先発ではないとはいえ、1回からリリーフに入り、
素晴らしい投球を見せてくれました。
ただ、先発完投じゃなかったぶん、どうしても素人の印象では
見劣りしてしまうかもしれません。
健康・体調面を考えれば、駒大のが正しいと思いますけどね。




そして伝説へ……(裏)
8月20日鈴鹿サーキットで行われていた、SUPER GT Pokka1000kmで、
カーナンバー23、XANAVI NISMO Zを駆っていた元・F1ドライバー
井出有治が強烈な伝説を産み出してくれました。
レース中、強引な追い越しから、カーナンバー55番のFORD GTにヒット。
14:27頃、そのNISMOにドライブスルーペナルティ。
でも走り続けるIDE
14:33頃、いつまでたってもピットに入らないIDEに、ついに黒旗(失格)が。
でも止まらないIDE。もう誰にも〜止められない〜命かけたトランスフォーム〜♪
ピットクルーが必死にサインボードを出しても走り続けるIDE
IDEだって走り続けたいからなぁ!」
14:40頃、やっとピットイン。やっと終わった……そう思っていた時期が僕にもありました。
つーか、みんながそう思ったはずですが。
しかし、次の瞬間、視聴者の目には、何故かドライブスルーをして
走り抜けていくIDEの姿が……
結局、もう一周してピットに帰ってきたZは動き出さないようにするためか、
速攻ジャッキアップされ、IDEはコントロールタワーへと連行されていきましたとさ……
イデENDはやはりバッドエンドだったようです。
後のインタビュー等では、どうやら無線の不調に、当然本人の指示未確認が
重なったような話がされましたが……


しかしこれ、笑い話的に書いてるけど、本当はかなり洒落にならんよね。
オフィシャルからの指示、チームからのサインボードを確認するってのは、
速く走る以前に出来なければならない事なわけでね……