トルコGP決勝

まずは今日の佐藤琢磨から。
結局、昨日のウェバーの走行妨害がペナルティを喰らって最後尾からのスタート。
無線の不具合が原因という話だけれども、普通に走っててインラップで後ろの走者に追いつかれる事ってあるんですかね……?
決勝では9位、ポイント圏外でフィニッシュ。結果だけを見れば11人抜き。ニュースの見出しでも今回多く見られる表現でした。
別に僕は琢磨アンチでは無いつもりです。いい加減愛想が尽きてるのは事実ですが。
しかし、こういった表現を用いて、一般人に対して琢磨を過剰に速いのだと見せかけようとする姿勢には賛同しかねます。
ぶっちゃけですね、11人抜きなんて珍しくもなんともないんですよ。
今年だけを見ても、モナコGPモントーヤが16位スタートから5位でのフィニィッシュを見せています。
というか、モントーヤはドイツGPで19位スタートから2位フィニッシュをしています。
モンキチ、予選で失敗しすぎなんじゃねえの?という話は置いておくとして、その年の最強マシンを手にしていれば
最下位スタートから入賞圏内というのは充分出来ることなのです。一部、どうしようもないコースもありますが。
もちろん、BARのマシンは現在最強ではありません。しかし、マクラーレンには及ばないとはいえ、
昨日のバトンの走りをみる限り、ルノーには戦いを挑めるレベルまで上がってきていると思います。
11人抜きについてもう少し補足しておけば、ミナルディとジョーダンは抜けない方が問題の相手であり、
そしてミナルディ1台を含む5台がリタイヤしています。
個人的には抜いた、と評価出来るのは贔屓目に見ても3台だけです。


バトンも8人抜き(うち2人はリタイア)を見せ、5位入賞。
後は今回物議を醸しそうなのは、給油後のバトンが軽い琢磨に道を譲らなかった件についてですが……
チーム無線であの後、どういう会話が交わされたかはわかりませんが、間違い無いのは
バトンに道を譲る気は無く、琢磨はバトンをかわせなかった、という事でしょう。


他は前述の通り、ウィリアムズは2台ともタイヤのバーストを2回ずつ繰り返してリタイヤ。
割れ顎様は顎様と絡んだりしておおはしゃぎ。
他のミシュランチームがバーストを起こしているわけではない事からみて、マシン側の問題と思われます。
前戦、2台ともが逃れようのないトラブルに巻き込まれ1周目リタイヤという悪夢から一転、
ここへ来て、なおも2台がポイント圏内に並んで入賞という快挙を見せ付けてくれたレッドブル
今年のマシンは余程素性が良いのか、コスワースのエンジンも抜群の信頼性と、なかなかのパワーを見せてくれています。
ウィリアムズがコスワースに……と聞くと「大丈夫なのか、ウィリアムズ……」と思ってしまうのに、
レッドブルが来年フェラーリエンジンに、と聞くと「コスワースのが良かったんじゃないかなぁ……」と思ってしまう不思議。


ルノー:高い信頼性とここまでに溜め込んだポイントで、アロンソのタイトルは確実か。コンストは結構やばめ。
マクラーレン:間違いなく最速マシン。信頼性も加わってきたが、ドライバーズタイトルを狙うには時既に遅し、か。
フェラーリ:好不調の差が激しく予想し難い。夏休み期間もテストをしたにも関わらず、この結果はかなり絶望的?
トヨタ:上り調子も続かないが、下り調子も続けないしぶとさ。コンスト3位を狙えるか?
ウィリアムズ:予選でのペースを取り戻せた希望と、決勝2台ともリタイアの絶望。希望≦絶望。
レッドブル:14戦中9戦でポイント獲得しながらも、BARにケツを突付かれているのは上位入賞出来ない厳しさか……
BAR:戦闘力はルノーにも負けないほどに上昇。ポイントゲッター一人だけ。
ザウバーBMWに買収されて来年はどうなるのか。今年はもうどうにもならないのか。
ジョーダン:インド人を右に
ミナルディ:ストッダートを左に。