ダイ・ハーーーーーーーーーーーード4.0

4.0ってなんだ、4.0って。
ネタがサイバーテロだからタイトルもそれ風にってか?
原題は「Live Free or Die Hard」じゃねえか。
全く頭の悪い邦題をつけやがって!
……とか思ってたら、北米以外は世界的に4.0だそうです。
ほへ。


というわけで、日曜の話ですが、ダイハード4.0を見てきました。
公開直後の日曜、しかも一日なので観賞料も1000円ということで
混んでる可能性は予想してましたが、朝一の上映を見ようと
映画館に到着したところで、既に行列済み。
どうなることかと思いましたが、ダイハードが2館上映だったのと、
シュレック3目的の人も含まれていた為、最悪の事態は回避出来ました。
それでも吹き替え版の席は大部分埋まってましたが。


今回ジョン・マクレーンが立ち向かうのはサイバーテロ集団という事で、
ダイハード的には最新であろうとも、映画のネタ的には、いい加減手垢も
着ききっていると言っても過言では無いでしょう。
アナログ親父マクレーンの相棒役はジャスティン・ロング演じる
腕利きハッカー、マシュー・ファレル。
このような組み合わせも定番中の定番と言ってよさそうです。
では、そんな目新しさとは縁遠いこの作品の
何を目当てに見に行くのかというと……
そりゃあ、我らがヒーロー、ジョン・マクレーンの格好良いとこに決まっているわけです。
一作目から考えれば随分と歳をとったジョン・マクレーンですが、
その体力には衰えなし。口の悪さも衰えなし。
運の悪さは……衰えるどころか、増してる感じですが。
しかし、(作品時間内でも)歳をとっているのもまた事実で、
今回は随分と枯れて疲れたヒーローといった風合いを放っています。
このあたりは着実に数を積み重ねてきた作品のキャラだからこそ
持たせられる魅力というところでしょうか。


目新しさは無い分、最も重要な見せ場であるアクションシーンや、
バディムービーとしてのマクレーンとファレルの
やり取りなどは非常に高い完成度で、ダイハードの続編を期待している
観客は概ね満足させられる出来ではないかと思いますが、
個人的な不満点をもう少し述べさせてもらうとすると、
マクレーンとファレル以外の人物の扱いが全体的に薄味に過ぎるように感じられました。
結局、このあたりは限られたリソースの中で取捨選択するしかないことなので、
主人公である2人の描写を減らすくらいなら、って事なんでしょうけれども。


ちなみに今回、最後の最後、窮地に立たされたマクレーンが使った逆転の手段は
見た目結構地味にも見えるのですが、個人的にはダイハード男、ジョン・マクレーン
お似合いの技だったと思います。