きららキャラット11月号を持って、袴田めら氏の最後の制服が無事完結しました。
・絵に癖が強く、好き嫌いが別れやすそう。
・全3巻、500ページ未満程度というスパンにしては、メインとなる二組のカップル外に
 目を向けた、群像劇的側面が強い。
・終盤の展開はあまり伏線が張られてきたものとは思えず、唐突感が強い。
など、手放しに褒められない部分もあるものの、満足出来るだけの
独自性を持った作品だったと思います。
個人的に惜しむらくは、中盤以降「女子寮もの」としての側面が薄れた事で、
ここ最近、紺野キタ氏がそれ系の新作を描いていない事もあり、
期待していただけに残念でした。


個人としては非常に「最終回」に拘る性質なのですが、
事ラブストーリーの結末に置いては、極論を言うと、
結ばれるか別れるか、しか選択肢が無いわけで、
やはりそれまでの過程にこそ価値があるわけですが、
それでも尚、最終回を評価すれば、
切ない物語に相応しい、スウィート・ビター・フールズ
最終回だったのではないかと思います。