イカロス出版という出版社があります。
軍用機やミリタリー関連、航空機、鉄道などの情報誌を出している会社なのですが、
ここが昨年、何をトチ狂ったのか、単純に一連の萌えブームに乗っかったのか、
はたまた元々そういう素養があったのか、「萌えよ!戦車学校」なるものを出版しました。
戦車のすべてを萌え燃えレクチャーと言いつつ、田村尚也氏による文章は至って普通のもの
(解り易さを重視してはいるが)だったり、そもそも野上武志の絵自体、萌え系というには
非常に微妙なものだったりする代物なものの、出版社の予想を上回る売り上げを記録してしまいました。
で、気を良くした出版社は今年に入り続編を出版するものの、2匹目の泥鰌がそんな美味いわけはなく……
という事もなく、これまた予想を上回る売り上げで、出版後即増刷という状況に。


そんな駄目イカス出版社が、満を持して新雑誌を送り出してきました。
その名も「MC☆あくしず」 死ねよ。特に買っちまった俺。
表紙は島田フミカネ。はっはっは、わかってらっしゃる。
RAITAもいるし。たった2Pだけど。10Pくらい読みたいなぁ。
当然、萌え戦も連載を開始しています。
特集記事はお約束の如くティーガーⅠ。
まあ、おそらくは日本で最も人気のある戦車のはずなので、このチョイスは
有り勝ち過ぎるものの、妥当なところでしょう。
いきなりメルカバあたり特集してくれたら萌えますが。
全体的にはやはり温めで、濃い目の軍事オタでいらっしゃる方々には不足を感じさせそうですが、
軍オタに足を踏み込む取っ掛かりには悪くないかもしれま……いや、やっぱ駄目。
萌えを解する軍事オタが大増殖したらやばそうなので。


とまあ、先行きどうなるものか、非常に楽しみな雑誌ですが、「兵器の擬人化」や、
「美少女と兵器」という組み合わせは、最近の萌えブームにのっかって生まれたわけでもなく、
80年代あたりから連綿と続いてきたもので、そう易々と消え去る事も無いかもしれません。
「戦う美少女」といったスタンスにいたっては、それこそリボンの騎士あたりから続いてるものですから。


……ワールドカップ、ドイツ負けちゃったなぁ。決勝がフランス対ドイツだと面白かったのに。
WWⅡだとフランスのボロ負けだけど。