Zガンダム

先週末、ようやく劇場版Zガンダム第三部を見てきました。
あまりTV版に良い印象、良い感想は持ってなかったんですが、劇場版により、
それは綺麗さっぱりと払拭……される事はありませんでした。残念ながら。


面白くなかったわけではありません。しかし、正直なところ、
非常に気持ち悪いものを感じずにはいられませんでした。
多分、主要人物の何人か……特にカミーユとかサラとかカツたちに代表される、
若いニュータイプの思考回路が、全く相容れないものだった所為だと思われます。
ガンダムの魅力を語る言葉の中に、リアルな戦争を云々と言ったものがおそらく
存在すると思いますが、彼らの脳味噌は戦争してる人間のソレじゃ無いですよ、絶対。
物語中盤、カミーユはMSを降りてサラを追いかけるものの、隙を突かれて逃げられます。
その時、サラは言います。「ノーマルスーツは残しておいてあげるよ」(みたいな言葉を)
MSに戻ったカミーユは無事に放置されてたZを見て、こんな風な事を言います。
「悪い事をしているという自覚があるからZを壊さなかったんだ」(みたいな事を)
まあ、物語ですからね。漫画……じゃねえや、アニメですからね、しょうがないんですよ。
それでも、なんでこんな脳味噌お花畑の連中に戦局を左右されなきゃならんのかと。
ああああああああああああああああああああああああああああああ、
逃がした敵に仲間が殺されてもいいのか!
ここでZを壊さなかった所為で(結果的にだけど)愛しのシロッコ様はZに突き殺されたんだぞ!?
いや、それ以前に、戦場でMS乗り捨てて廃棄施設(か何か)に逃げ込むんじゃねえ!
戦闘の流れ弾等で破壊されるかもしれないとか考えないのか!?


例に上げたのはカミーユとサラでしたが、全体的に理解に苦しむ行動は多々あります。
例えば、非常にたやすく行われているようにしか見えないトップ会談。
相手の艦船に乗り込んでいって行われる会談が、最低でも4回か5回はありました。
厳密に言えば、シャアやウォン・リーはジャミトフやハマーンほど、
組織のトップというわけでは無いので、二つの組織のトップが直接顔を合わせた会談は、
2回だけかもしれませんが。


このあたりは、最早どう文句を言ったって、気持ち悪がったって、
元々TV版で行われていたのだから、どうしようもないんですけどね。
僕とZはそのどうしようも無い部分で、相容れない事が決まっていたようです。


後は新訳、という事で、おそらくはTV版との最大の違い……カミーユがアッチの世界の人に
ならなかった理由ですが……個人的には、連れて行けなかったシロッコがヘボッコに
なっちゃったかな〜とか意地悪く思ったりもしてしまいました。
壊れなかった理由、というのがどうしても、懇切丁寧に描写されてなかった為ですが、
もしかしたら、これは僕が理解できなかっただけで、濃いZマニアなら、
「この違いが大きかったんだよ!」と思うところがあるのかもしれません。
まあ、カミーユが壊れなかった代わりに、サエグサさんが壊れてくれましたけどね(違)。
んな事やってっからZZ冒頭でヤザンに殺されるんだよ、おっさん。


ちなみにそのヤザンは劇場版でもしっかり生き延びてました。
カツはやっぱり交通事故死でした。
第一部で主人公かと思わされた、赤い人は、話が進むほどにヘタレになっていきました。
ロザミィ、第二部で死んだっけ?ギャプランから脱出してた気がするんだけど。
フォウは……あんな役ならゆかなでいいよ、もう。
最後のセリフをとりあげられたジェリドには哀悼の意を捧げます。
TV版ではフォウやロザミィにヒロインの座を奪われていたファですが、
劇場版ではレコアさんとエマさんに奪われてます。カワイソス。
まあ、最後には壊れてないカミーユとハグハグ出来てるし、いいか。