ヒロユキ「ドージンワーク」

新年明けて一発目の本も4コマです。買ったのは去年の暮れですが。
知ってる人は知っている、自称清純派(あくまでもサークル名)のヒロユキ氏の
商業初単行本ということで、同人作品を知っていて期待している人には
期待に沿える作品だと思います。
知らない人に勧めるには、同人という世界に興味があるかどうかとか、
少々癖のあるギャグに耐性はあるか、といった前提条件が必要ですが。


ストーリーはというと、同人で大儲けしてやる!と一念発起したヒロインが、
壁にぶち当たりながらも同人誌を描く喜びに目覚めていく青春ドラマです……と書くと、
嘘じゃないけどJAROに訴えられる気がしてなりません。
それでも、同人誌の描き手側がメインになっている事もあり、
こみっくパーティーに近い内容……ぐらいなら言っても間違ってないと思います。
さすがに、同人版まんが道と言うと藤子不二雄原理主義者あたりにぶっ殺されるか。
大同人物語とも違うしなぁ。


上で知っていて期待している人の期待には沿える……と描いてはいますが、
きららでは流石に18禁ネタはやれるはずもなく(それでも際どいネタはあるけど)、
それに対応してか、作風も多少は変化しているようで、そのあたりは作者後書きにもある
ジャスティスは最初ただの変態だったのが、今はうぶな男の子になった」
といった件にも良く現れています。
「ベレー帽が似合う貴女を…ください」とか初登場時に言ってたのが、
「ちょ…ちょ…さすがにそこまでは!はいて下さい!はいて下さい!」
まで変化してるし。あえて、どういうシチュエーションでのセリフかは説明しませんが。