新ソードワールドRPGリプレイ集NEXT5 トライアル・トラブル

これまでに無くぺらぺらな冒険者たち、ぺらぺらーずの冒険もついに5巻目に。
そんな彼らの新たなるミッションは、なんと盗賊ギルド幹部への昇進試験、
あのクレスポが幹部になっちゃうのか!?
と、キャッチコピー風味の出だしにしちゃったりなんかしてみたりなんかして(by広川太一郎
実際にやってる事はそんなに変わっても無いんですけどね。
冒頭でGMぺらぺらーずも平均4.2レベル……もう立派な中堅冒険者パーティーじゃん!
とか言ってますが、騙されるな!5レベルシーフは生命力1クレスポの男だぞ!つーかクレスポだぞ!
もう一人の5レベル技能はセージだぞ!
そういうわけで、この連中相手には本当、派手な戦闘が出来ないですねえ。
今回、途中でシーフ一本伸ばしのクレスポはついにLv6を達成するんですが、
Lv6になっても、ゴブリンも死ななかったファイアボールで生死判定に持ち込まれる
という試算が成されてしまうあたりが彼らしいというかなんというか……


この新NEXTシリーズは初心者GMの手本(見本?)に、という事で、
藤澤さなえGM修行シリーズでもあるわけで、GMにも毎回いろんな問題が
降りかかってるんですが、今回降りかかった問題はディレイトスタッフ(前回もあったけど)と、
魔法のスクロール。こういった、ルールの合間を縫ったようなアイテムの使い方や戦法には
某スイフリーの中の人を思い起こす人も多いでしょうか。
この辺は非常に難しい問題で、ルールに合致しているからといって、あまりにも横暴なプレイは
褒められるべきものではありませんが、逆にGMの想定を超えられたからといって、
それは無し、としてしまうのも知的遊戯としてのTRPGの側面を著しく損なう恐れがあります。
まあ、結局は良い意味でのGMとプレイヤー間の馴れ合いになってくるわけなんですが、
某辞典とか見てると、お前等、そんなにキルゲームがしたいのか……と思うような書き込みもありますね。
無論、そういう楽しみ方も決して否定されるだけのものでは無いのですが。


さて、そろそろ新シリーズが始まってもいい頃合だと思うのですが、次はどうなるんでしょうかねえ。
個人的には高レベルパーティーの冒険の見本が見てみたい気がします。
これまでのリプレイで高レベルと言うと、バブリーズの終盤およびデーモン・アゲインで、
それでもソーサラーとシャーマンのレベルは6止まりでした。
へっぽこーず11巻でゲストとしてラヴェルナさん(レベル9ソーサラー)が登場したのが、
おそらくリプレイ至上最高レベルのソーサラーでしょう。まあ、その上となったら
マナ・ライ、カーウェス、バレンとかになってしまうわけですが……
このレベルのソーサラー、シャーマンとなると戦闘はおろか、情報収集、謎解き部分をも
破壊しかねない魔法を持ち始める為、シナリオ作りがかなり面倒になってくるとは思いますが。