田代琢也「アトリ抄」

この作者の名前を始めて知ったのは、多分アスキーウィザードリィのアンソロジー
1993年8月22日発行(未だに手元にあったりする)となっているので、もう12年前。
それ以前の作品は調べてないので不明だけど、当時から絵は上手く、話も良い出来だった。
事実、このアンソロでは2番目掲載で32P描いている。
で、このウィザードリィコミックスの2巻でも執筆しているが、それ以降は有名雑誌に
連載しているわけでもない(はず)漫画家の行方を捜す術が当時の自分にあるわけもなく、
記憶の海(多分、腐海)の底に沈みこみ幾星霜。
再びその名前を目にしたのは、コミックフラッパーで連載していた、ナジカ電撃作戦の作者としてでしたとさ。


で、そんな流浪の漫画家の新作。内容は妖怪の血を引く美少女が悪さをする妖怪を退治していく、
という、非常にオリジナリティに溢れるもの。嘘。古今東西、山ほどありそうなお話。
いや、そんな事はなんの問題も無いと思いますが。
内容の方は、単純に美少女が妖怪を退治しますよ〜という第一話から、人が出揃い、
少々謎が浮かび上がってきて、というところまでなので、話そのものに関する深い感想は無し。
次巻でどう展開していくか期待、というところ。
前述の通り、作画とか一話一話の構成といった技術的な部分のレベルは高いので、
興味があれば買って失敗という事は無さそう。
今後の注目キャラは元気溌剌なチビッ娘、神楽紅美かな。
なんか、ちょっとはこの娘も秘密がありそうな感じだし。神楽なんて苗字も思わせぶりだし。