ニュースをネタにするときは、だいたいそれ以前に2ちゃんねるなり、
大手ニュース系のサイトなりで先に話題になってからの事がほとんどなわけで、
それを今更取り上げても面白くないよな〜とは思うんですが、
正直そんな事を言ってるとネタが無くなるので、今日も懲りずにニュースからひとつ。


宮崎日日新聞より
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=3&DT=20060920
ミクシィとブログ、というタイトルの小文ですが、途中、ミクシィやブログ等で
山田風太郎の「戦中派不戦日記」や、永井荷風の「断腸亭日乗」に
並び称されるものは聞かない、などと無茶な事を述べている為、
一見には「回顧厨うぜえ」といった思いを抱かされるものの、
最後の一段落(厳密には最後の一文)、

 SNSやブログの世界は、蚕が繭を紡ぐように広がり続ける。
繭と繭が触れ合うだけで中の蚕は相対することはない。
これで本当の絆 きずなが築けるのだろうか。
かような意見はネット上では「上げ」という隠語で退場させられるのが落ちだが。

によって、非常に生温かい気分にさせてくれる内容となっております。
なんというか、50代も後半にさしかかったオジサマが、なんとかしてブログだの
ミクシィだの言うものを批判してやろうと必死になったものの、
もはやネット上(というか、2ch上)の常識などというものを理解しきる事は出来ず、
若い者たちからは「何書いてんだ、このジジィ」と嘲笑される始末……
という妄想を抱かされてしまう一文でございました。
新聞社のウェブサイト上に限った事ではありませんが、半可通で得意げに
意見を書くのは気をつけるべきでしょう。
てか、ミクシィとブログをテーマにして書いてきてるのに、最後のオチがなんで2chなんだろね。
ミクシィで同じ意見を話題にすれば、しーっかりと皆が返答書いてくれそうな気するんですがね。


まあ、現実でもほとんどの人が、建前と本音を使い分けているわけで、
大多数の人相手には、本音でぶつかるような人は、
厄介者扱いされてる可能性の方が高いと思いますが。
そこから考えれば、見知らぬ多数の人を相手にするブログ、ミクシィというのは、
基本的には繭につつまれあった関係でなければ、やっていけないのではないでしょうか。
(一応、ミクシィは"見知らぬ"では無いのかもしれませんが)


で、以下蛇足。
そりゃねー、山田風太郎より面白い日記書ければ、楽に文章で食ってけるってのなー。
でも、この文章書いた人は、きっと「59番目のプロポーズ」なんかも知らないんじゃないのかなー。
「鬼嫁日記」もミクシィ発祥だっけな。
そりゃ山田風太郎相手にどうこうなる作品では無いかもしれませんが、
両者とも一応なりとも本として発売されて、テレビドラマにもなってるんですがね。
一般的になってきたとはいえ、インターネットの本質は
「面白いものは自分で探さなければ見つからない」世界です。
どれほどの意味を込めて書いたのかはわかりませんが、「並び称されるものは"聞かない"」
という、受身の態度では、本当に面白いものを知る事は出来ないのではないかと思います。


蛇足の蛇足。
ミクシィ関係については、やってないのであまり偉そうな事も言えないのですが。
だいぶ以前に、コミックキングダム(電車男ブームに乗っかろうとしたのか、
オタク関連の知識が無いイベント会社が企画して、見事散った同人イベント)
の主催者か関係者の日記が読みたくて招待してもらったものの、
ミクシィそのものは、性に合いそうになかったので、そのまんま放置してたりします。