袴田めら「最後の制服」

ようやく単行本が発売した、ガールズラブ物の秘密兵器……
というほど世間の注目が集まってるかどうかは不明ですが。
舞台が女子高の寮と言う事で、マリみてよりも紺野キタ
ひみつの階段」シリーズの方が雰囲気は近いかもしれません。
また、登場人物は押しなべてお嬢様というわけではなく、結構ぶっちゃけた思いを吐露してる場面もあるため、
「読んでいて恥ずかしさのあまりにのた打ち回る」
系統の作品では無い気がします。
それは元々は(そして本来は今でも)少女向け小説だったマリみてとは違い、
この作品が元から男性をターゲットに据えた上でのものである事を考えれば当然かもしれず、
また、無理にそっち系を目指して失敗していたら……と考えると、これで良かったのだと思われます。
まあ、そのマリみても20巻近く出た現在となっては、のた打ち回るような作品では無くなってしまっているのですが……
無論、それは一概に悪い事ではなく、むしろそのような状態をいつまでも続けている方が、
進歩が無いと責められるべき事なのかもしれません。
……とか書いてたら、明日最新刊が発売です。
ですが……なんか、紹介を見る限り、またもや脇道に逸れているような……
無論、主人公以外にもスポットを当てる事は必要だし、大事ですが、
今の状況では引き伸ばし感の方が強く感じられてしまうのが現実ではないでしょうか。
あまり好きではない漫画家の中に、話を仰々しく振りまくって、引いて引いて引いた挙句、
たいした捻りも無いオチで終わらせる人がいるのですが、マリみては賞味期限を過ぎないうちに
次のステージへと進んでいって欲しいと願うばかりです。勝手な言い草ではありますが。
……なんか半分以上マリみての話になってるな。
最後の制服の話はまた明日以降に続きを。多分。